《入浴》、1894、木版
オリジナル版画集『レスタンプ・オリジナル』第8巻、No.87に掲載。
浴女や裸婦は版画だけではなく油彩作品にも登場することが多く、彼にとって重要な主題であったとうかがえられる。
《二十歳に…》、1894、木版
新兵が上司士官の閲兵を受けている情景を風刺的に描いている。
皮肉だけではなく、地平線を排した構図やモティーフをリズミカルに配置する彼の特徴がよく表れている。
《婦人帽子店》、1894、木版
《処刑》、1894、木版
《3人の浴女》,1894,木版
『ルヴュ・ブランシュ』1894年2月号の表紙として発表された。『ルヴュ・ブランシュ』誌を通してヴァロットンはヴュイヤールやボナールなどナビ派の画家らと密接に関わることとなった。
《最新流行》,1893,リトグラフ
《習作：デモ行進》,1893,インク
《突撃》，1893，木版
《祖国を讃える歌》、1893、木版
社会的・政治的不安定な状況から、フランス人の間で愛国心が急速に高まっていた。この作品では、外国人であったヴァロットンはそうした当時の風潮を風刺的に描いている。
《デモ行進》、1893年、木版
ヴァロットンがパリに移り住んだ1880年代、フランスではアナーキストの活動が活発になり、1890年代初めにはデモやそれを阻止する警察との衝突が頻繁に起きていた。このような無政府状態に興味を持っていたのか、1890年初めの版画作品には政治的不安定な状況下で生きる群衆の姿が多く描かれている。
この作品は『エスタンプ・オリジナル』第1巻で発表された。
《万国博覧会シリーズ 動く歩道》1901、木版
《万国博覧会シリーズ 花火》1901、木版
《万国博覧会シリーズ ラリックのウインドウ》1901、木版
《万国博覧会シリーズ カイロ通り》1901、木版
vallotton-graph reblogged
《アンティミテ・シリーズ Ⅰ．嘘》,1897,木版
アンティミテとは親密さを意味する。室内における親密な男女の情景という主題はナビ派の画家達が好んで取り上げているが、このシリーズには親密さの中に緊張感や不穏な空気が多大に含まれている。
《万国博覧会シリーズ 夕立》1901、木版
《万国博覧会シリーズ 5時》1901、木版